TOPページ>当店のこだわり
当店のこだわり
■加工に対する基本的な考え
加工ライトは点灯時、消灯時共に綺麗な仕上がりで格好良い事は勿論ですが、当店では特に安全性、実用性等の基本的な部分を重要に考えています。
ウィンカーやブレーキランプの光量が弱くて他車から見えない様な加工ライトは事故にも繋がりかねませんし、まともに光軸が合っていないヘッドライトだと前が見えないだけでなく対向車に重大な迷惑をかけてしまいます。
格好良いだけではなく当店ではさらに一歩踏み込んでこの様な安全性についても充分な検討を行います。安全性が担保出来ない場合は加工をお断りする場合もございます。
最近の灯火装置はコンピュータ制御が増えて来ていますのでエラー対策も重要になります。エラーが表示されていると車検に通らない場合もございますのでこの点も非常に重要な事と考えています。
■防水について
加工ライトは曇るのは仕方無いと思われている方が多くて驚きます。曇ると言うことは大半が加工不良です。
きちんとした加工であれば曇る事はありません。曇ると見栄えが悪いだけで無く照射機能そのものにも重大な影響が出ます。たかが曇りでは済まされません。
しかし、純正ノーマルでも結露しやすいライト(呼吸が良くない物)は存在しますし、
急激な温度変化やその時のライト内部の空気の湿度によっては結露現象が出る事があります。ある意味結露は自然現象な部分もございます。
しかし、その様な結露ではなく、雨が降った時や洗車すると必ず曇ると言うのは漏水が起こっている証拠です。
当店では完成後、ライトを水槽に漬けてユニット内部を加圧して気泡が出ないかを確認します。
ピンホールが見つかればひとつずつ地道に潰していきます。
この方法は非常に手間時間のかかる方法ですが、どんな小さなピンホールでも発見出来ますので完璧な防水加工が可能です。 今までの大量の加工実績で「完璧」と言い切れる自信を持っています。
テスト風景動画
■使うLEDについて
赤やオレンジのLEDは発明されてからの歴史も長く堅牢な製品が多いですが、白色LEDについては
メーカーによる性能差が大きい部品です。静電気にも弱く非常にデリケートで切れやすい上、ロットが変わると
色合いも変わってしまう事が良くあります。その為当店では白色LEDは日亜化学製のLEDしか使いません。
(SMDやPOWERLEDの場合は除きます)
また必ずサージからLEDを守る保護回路も 組み込んでおります。整流ダイオードを直列に入れる様な単純な物では無く、相応の電子部品を使った サージアブソーバーと言われる回路を作って組み込んでいます。
それでも絶対に切れないとは言えないですが、信頼性はかなり高いと自負しています。
■静電気対策
LEDは半導体なので静電気で破壊される事があります。特に青色、白色のLEDは静電気に弱いので加工中にLEDを壊さないように当店では様々な対策と行っています。
●リストバンド
電子工作では基本的な事ですが、人体に溜まった静電気をアースして逃がします。
●着衣
化繊系の衣料は静電気が起こりやすいので、インナーから作業服まで全て木綿100%の物で統一しています。
●加湿器
空気が乾燥していると静電気が発生しやすいので乾燥時は加湿器で工作部屋を加湿しています。
●イオナイザー
イオン化した空気を対象物に吹き付けて除電する装置を導入しています。ライトカバーを拭き上げる時にも静電気が発生しますが、これを使って除電しながら拭き上げます。
■防塵対策
サンダーやサンドブラスト、バンドソー等、作業中に粉塵を発生させる作業は完全に隔離した部屋で行っています。ライト加工では埃は大敵です。大手メーカーや研究施設の様なクリーンルーム程完璧には出来ませんが、極力埃の混入が起こらない様に対策しています。
■白濁対策
ライト加工では接着剤、コーキング材、塗料など、揮発成分を含む物を多用します。これら揮発成分が残ったままレンズの貼り合わせを行うと、揮発成分がガスとしてライトの中に浮遊した状態になります。この状態の時にレンズが雨や洗車などで急激に冷却されるとガスがレンズの内面に蒸着を起こします。その結果レンズが白濁してしまい、こうなると研磨しなければ回復しません。
当店ではヒーター、温室などを使って徹底的に揮発成分を飛ばしてから組み上げを行っております。
■加工設備
・超音波カッター
テールランプの殻割りに使う超音波カッターは高出力の業務用です。ロングブレードも使えるので深い位置でもカット可能です。
・レーザー加工機
アクリル板の加工に使います。この分野では国内最大手のコムネットさんでお世話になっております。サポート体制が抜群なので万が一の機械の故障時も迅速に修理して頂けるので大変助かっています。
・3Dルーター
アクリルやアルミなどの3D加工に使います。3DCADで作ったデータを送る事で対象物を削り出して成型します。
・テスター
点灯テストではストレステストを行います。12V車の場合は最大15Vの電圧でテストしますので車両装着時の想定よりも大きな負担をかけます。
計測機器ではアナログテスター、デジタルテスターの他にオシロスコープも導入しています。電流を波形として表示出来るのでサージの確認や車両を流れる電流がパルスであるかどうかを判別するのにも役立ちます。
・温室
ヘッドライトやブチル式のテールランプの分解組み立て専用の部屋です。ヒーターで室温を上げた中で作業出来るので特に寒い時期は重宝します。接着剤や塗装の乾燥時間も短縮出来ます。
TOPページへ