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TOPページ>ヘッドライト特有トラブル

ヘッドライト特有のトラブル

廉価なHIDシステムによるトラブルにご注意下さい

廉価で販売されている海外製のHID製品の中には粗悪なものがあり、色々な不具合の元になっております。 ご使用に際しては細心の注意が必要です。 以下、それらの製品を使った事で発生した当店が今までに確認している事例です。

■紫外線の照射

HIDバーナーは点灯の原理上、照射光線の中に紫外線が含まれます。メーカー純正指定のきちんとした製品は紫外線波長の光をカットしていますが、廉価な製品の中には紫外線がそのまま照射されるものがあります。この様な製品を使った場合はヘッドライトの透明カバーの裏側の照射光が当たる部分が溶けた様に激しく劣化します。

■不純物やガス成分の放出

バーナーの管表面に不純物が付着していたり管の内部からガス成分が漏れる製品があり、これらの気化した成分がヘッドライトカバーによって冷却される事でカバー内部に蒸着して白濁する場合があります。表面に不純物が付着している場合は装着前に念入りに空焼きする事で使えますが、ガスが漏れる場合は使用していくうちに発生する場合が多いので気が付いた時には手遅れになってしまいます。

■起動時の高圧リーク

HIDの様に放電管を使うシステムでは起動時に20000V程度の高電圧が発生します。不良な製品の場合、このときにバーナー本体、高圧ケーブル、バラスト本体など、システムのあらゆる場所から高圧が外部にリークします。例えばプロジェクター内部でHIDバーナーからこの様なリークが起こった場合、プロジェクターの中は点火プラグがスパークしているエンジンのシリンダ内部と同じ様な状況になります。モノアイやイカリングなどプロジェクターのすぐそばにあるLEDはこのスパークで一瞬で破壊されます。信号待ちでヘッドライトを消灯させるクセのある方は特にこのリスクが高くなります。

純正のバーナーは照射光が黄色っぽいので社外品に交換する事はもはやドレスアップの常識とまで言える程のものになっていますが、意外とこれらの弊害は広く認知されていません。純正品は高いですがやはり絶大な信頼性があります。バラスト1個にしても社外品と比べるとびっくりする程高価ですが、意味もなく高いのでは無いと言う事です。勿論、社外品の中にもきちんとした製品はありますが、上記のトラブルが起こった時は修理にかなりの金額がかかります。

ウィキペディアの方でも紹介されていますのでご覧下さい。

■電磁波障害

バラストから電磁波が発生して車載機器が誤作動を起こすケースがあります。球切れ警告灯の誤点灯、ソレノイドの誤作動など車によって色々な障害が起こります。

■バーナーからの浸水

社外品HIDバーナーの中には充分な防水がされていない物があり、ライト内部への浸水の可能性があります。写真の様にバーナーから高圧ケーブルが出る部分や口金部分を覆っている熱収縮チューブとの隙間から浸水しますので、ここをシールする等の対策が必要になる場合もあります。

HIDバーナー

またケーブルから雨が伝って浸水する事もありますのでケーブルの取り回しにも注意が必要です。バーナー手前でケーブルをたるませる事も大事です。

高圧ケーブルの取り回し1

バーナーよりもバラストが上に位置する様な位置関係の場合はケーブルを雨や洗車時の水が伝って隙間から浸水します。フォグランプの場合はこのパターンが多いと思います。物によっては高圧ケーブル中程にある防水カプラーの防水が甘く、この隙間から入った水が配線被覆の中で毛細管現象を起こしてライトの内部に到達する物もあります。

高圧ケーブルの取り回し2

この様にしてケーブルの途中で中だるみを作っておけば直接水がかからない限りは有効な対策になります。


CCFL管イカリング特有のトラブルについて

イカリングに使うCCFL管インバータから火災の危険があると神戸市消防局、国土交通省より注意が呼びかけられています。

神戸市消防局

それに呼応して1部ディーラーなどでも今後は改造ライトの取り付けを行わないようにとの内部通達も出ているとの情報を頂いております。 CCFLその物を否定するつもりはありません。きちんとした絶縁処理を行えば問題ないと考えています しかし大切な車が火事になったら大変な事です。心当たりのある方は至急チェックして対策をして下さい。 回りにCCFLを使われている方がおられましたら声を掛けてあげて下さい。 電気はひとつ間違えると大変な事態を引き起こします。特にインバータの様に高圧を扱う部分は簡単にリーク、放電が起こり得ます。 中途半端な知識で触ることの危険性を少しでも多くの方に認識して頂ければ幸いです。 尚、当店では開業以来CCFLは一切扱っておりませんし、これからも扱うつもりはありません。


ヘッドライトの光軸調整について

郵送でのヘッドライト加工時に光軸調整もしておいて欲しいと言われる事があります。その都度説明させて頂いておりますが、光軸調整はライトを車体に装着した状態でないと正確な調整は出来ません。

これは車体の前後の傾きも車体によって個体差があり(サスのへたりや車高調、エアサスのポジションでも変わります)ヘッドライトと車体との相対位置関係もねじ穴の誤差等で微妙に変わります。
板金修理した車両であればことさらです。 加工完成時にはヘッドライトの構造から光軸の方向はわかるので、ある程度は合わせておりますが、装着後は必ず微調整が必要になります。
加工時にプロジェクターや調整ネジを触らない加工であれば必要はありませんが。

光軸調整機構の構造は大きく分けて2種類あります。10系アルファードはローとハイで2種類どちらも使っていますので、サンプルにヘッドライト裏側の写真を載せておきます。

まずハイビーム側

光軸調整説明1

このパターンは昔から多いオーソドックスなタイプです。1つが左右用、1つが上下用で完全に役割を分けています。支点は動かない基準部分なので単純に理解出来ますね。

そしてロービーム側です。

光軸調整説明2

このタイプはレベライザーの普及に伴って増えてきたタイプです。レベライザーの動きで上下にプロジェクターを動かす必要があるのでこの様な構造になっていますが、この場合は一応は左右用、上下用と分けられては居ますが、上下を調整すれば左右にも光軸は影響を受けます。このタイプは上下調整時に左右調整用ネジも触る必要が出ますね。あと、調整ネジを回しすぎてネジが抜けたり、或いは破損させる例もたまに発生しています。 調整時には壁に光を当てて、カットラインの位置を見ながらネジを回せば動きがわかりますのでその様なトラブルも回避出来ます。

光軸調整説明3

↑壁に映るカットライン


参考にヘッドライトを分解した写真をどうぞ。このヘッドライトはオデッセイRB1の物です。内部の構造を見ればよりご理解しやすいと思います。

光軸調整の説明1

これではちょっとわかりにくいと思いますのでリフレクターを外してみます。

光軸調整の説明2

こんな感じです。このヘッドライトはロービームとハイビームが一体になって動くタイプですね。独立しての光軸調整は出来ません。

光軸調整時にネジを破損させない為の参考ブログ


ライトカバーの黄ばみについて

よくお問い合わせを頂く事ですが、ヘッドライトのカバーを加工のついでに綺麗にして欲しいと言うご希望があります。

ですが、クリーニングで取れる様な汚れがついているケースは珍しく、殆どの場合はカバーの表層劣化です。

ヘッドライトのカバーはポリカー樹脂で出来ていますが(ガラス製は除く)樹脂なので長期間太陽光を浴び続けると紫外線によって劣化します。

カバーだけでなくヘッドライトインナーやその他の樹脂部分も劣化します。紫外線の破壊力は本当にすさまじいものがあります。

これはカバーの角度も大きく影響します。最近の車はカバーの表面が寝ている(傾斜)しているデザインの物が多いのでどうしても劣化している物が多くなります。

ヘッドライトによってはアイライン部分でカバーに段が付いて傾斜角が変わっている物もあり、この場合はアイライン部分の劣化が酷くなります。

ヘッドライトカバー劣化

テールランプのレンズも同じ事なのですが、テールランプはレンズがアクリル製なのでポリカーよりも紫外線に強く、そしてヘッドライトと比べると地面に垂直に近い角度の物が多いので劣化する割合はヘッドライトの比ではないです。

そしてそれらからライトを保護する為にカバーの表面にはUVカットのハードコート処理がされていますが、このハードコート層が劣化して黄ばんだり細かなヒビ割れ状態になります。酷くなると樹脂本体にまで劣化が進行します。

従ってこれを綺麗にしようと思えば表層を研磨して除去するしかありません。
ところがそうなると表層が無くなってしまうのでヘッドライトのカバーは丸裸になって、劣化が加速度的に進行していきます。

市販されているコーティング材もあり、研磨後のカバー表面に処理することで保護膜を作れますが、これらは半年から1年程しか効果がありません。当店では純正のようなハードコート処理も対応していますが、この補修は相応に金額がかかります。

研磨してハードコートまで行うなら中古で程度の良いヘッドライトを探す方が得策と言うケースもあります。

表層劣化は太陽光を浴びれば浴びる程進行しますので、出来る対策としては屋根付きのガレージ保管がベストですが、青空の場合でも駐車する方向を工夫したり、ボディーカバーの様な物で直射日光を浴びない様にする事で劣化からある程度は保護出来ます。


ヘッドライトカバー内面の液だれ痕について

ヘッドライトのカバー内面に液だれの様な痕跡が出来ることがあります。


ヘッドライトカバー内面の液だれ1

ヘッドライトカバー内面の液だれ2

写真ではわかりにくいですが水滴が垂れて乾燥した様な見た目になります。これは汚れでは無いので拭き取りやクリーニングで綺麗にする事は出来ません。
この痕跡の正体はヘッドライトカバー内面に塗布されている曇り止めコート層の劣化です。

綺麗にするには研磨してコート層を完全に除去する必要がありますが、研磨後は薄い線状痕が残る事もありますし、コート層が無くなった事で結露しやすくくなる場合もあります。

カバー内面用のコーティング材は入手不可につきコーティング仕上げは不可となります。

輸入車ではコーティングされていない物が多いです。輸入車のヘッドライトに結露が良く発生するのはコーティング層が無いことも理由のひとつです。


ヘッドライトのステー折れについて

ヘッドライトのステーが折れた場合、ディーラーで補修ステーを購入して補修出来る場合が多くあります。
こちらの記事をご参照下さい。
ヘッドライトのステー補修


ヘッドライトの光量不足について

過走行車またはHIDをハイワッテージタイプに交換している場合プロジェクターのリフレクターが焼けてメッキが剥がれ、反射が無くなる事が原因で光量が落ちてしまう事があります。
こちらの記事(カマロのヘッドライト 光量不足の修理)の様に修理出来るケースもありますが、プロジェクターを交換する必要が出る場合もございます。


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